リボーンスミスは2026年9月12日、山口県岩国市を舞台にした『IWAKUNI RUN(イワクニラン)』の東京ゲームショウ2026出展を発表した。革製品の修理・復元を原点とする同社が、自社で企画・開発した初のゲームだ。Steamで2026年10月15日発売予定の、16bit風ドット絵によるエンドレスランとなる。
錦帯橋と四季の風景を、リボ子が駆け抜ける
主人公は職人志望の女の子・リボ子。物を直すハンマーを手にする同社のオリジナルキャラクターだ。追い掛ける相手は、岩国の白蛇とオオサンショウウオの力を宿す神獣「しろしょうまる」。触ってみたいリボ子と、触られるのが嫌いなしろしょうまるの追い掛けっこが、街を走る理由となる。
ゲームには、錦帯橋をはじめとする岩国の風景が登場。春・夏・秋・冬の4つのステージを走り抜ける。ひたすら走るシンプルな遊びを中心に置きながら、季節の移り変わりと、現実の街を描いたドット絵を眺められる作品だ。
架空の景色を走るランゲームと比べ、舞台を地名で指せることに独特の面白さがある。岩国を知っている人は風景の描き方に目が向き、知らない人は橋や街並みをゲームから覚えていく。地域紹介を読む前に、まずキャラクターを追い掛けて遊ぶという入口になる。
『IWAKUNI QUEST』へのキャラクター提供から自社開発へ
同社がゲームと関わり始めたきっかけの一つは、岩国市の発注でゼロディブが開発したPCゲーム『IWAKUNI QUEST』。リボーンスミスは、自社が権利を持つオリジナルキャラクターを提供した。2025年のTGSでは、岩国市ブースの設営やスタッフユニフォームのデザインなども担当している。
革製品の修復から3D CAD、キャラクターデザインへ活動を広げ、ゲームのビジュアルや展示を支えた先に、自社の新作が生まれた。ゲーム会社への転身を突然宣言したというより、街やキャラクターを表現する仕事を積み重ねた延長にある制作だ。
公式サイトによると、対応OSはWindows 10/11の64bit版で、プレイ人数は1人。日本語と英語に対応する。ジャンルはアクション・カジュアルとして案内され、長い設定を覚えるより、走ることそのものを楽しむ方向の作品となる。
TGSは試遊台なし、神社風ブースで写真とおみくじ
TGSのブース番号はホール8「08-N02」。朱塗りの鳥居やリボ子の等身大パネルを配置した神社風の展示となる。ゲームの試遊台は設けず、写真撮影、おみくじ、ノベルティ配布を中心とした体験に絞る。現地でゲームを操作する予定を立てている人は、試遊出展ではない点に注意したい。
公式LINEの友だち追加で、オリジナルステッカーを配布する。ブースの写真をXへ投稿すると巨大なおみくじを1回引け、出た番号に応じてノベルティが渡される。景品にはレザーパッチ付きバックパックやキャップ、缶バッジ、丸ステッカーなどが並ぶ。革を使った意匠は、修理・復元の仕事を原点に持つ会社らしい接点でもある。
TGSの一般公開日は2026年9月19日から2026年9月21日まで。2026年9月17日と2026年9月18日のビジネスデイにも配布を予定し、各ノベルティはなくなり次第終了となる。発売前に知れるのは作品の風景とキャラクター、そして作り手の個性。TGSではその世界に触れ、Steam版で実際に岩国を走るという二段階の展開だ。
