ジー・モードは2026年9月9日、推理アドベンチャー『続ポートピア連続殺人事件:忘却の埋葬』を2027年に発売すると発表した。Nintendo Switch、Switch 2、Steamに対応する。ファミコン版『ポートピア連続殺人事件』のフルリメイクに、5つの捜査ファイルを追加。堀井雄二が原作・制作総監督を務める。
結末を知っていても、まだ見ていない捜査がある
『ポートピア連続殺人事件』は1983年にパソコン向けに登場し、1985年11月29日にファミコン版が発売された作品。今回の新作は、そのファミコン版の事件を新しい表現で描き直したうえで、別の視点から進める捜査を重ねる構成となる。
追加される5つの捜査ファイルでは、1980年代の神戸を舞台に、新たな登場人物とともに事件の裏側へ迫る。もとの筋を知っている人にも、どの人物が何を見ていたのか、既知の出来事にどんな事情があったのかを考える余地が生まれる。タイトルに「続」を冠する一方、旧作のフルリメイクも含むため、初めて事件に触れる人にとっても入口となる作品だ。
推理ものは、事件の答えだけが記憶に残っていても、そこに至る証言や調査の流れまでは忘れていることがある。原作部分をたどり直し、新しい視点へ進む今回の構成は、その過程を味わい直す楽しみがある。発表では追加ファイルの具体的な真相まで明かしておらず、未知の捜査として向き合える。
清塚信也が30曲以上を書き下ろし、浅野恭司が人物を描く
音楽はピアニスト・作曲家の清塚信也が担当し、本作のために30曲以上を書き下ろす。キャラクターデザインはWIT STUDIOの浅野恭司。ファミコンではドット絵だった人物を新たに描き起こし、追加キャラクターも制作する。
捜査アドベンチャーでは、同じ人物と何度も会い、話の変化を追う時間が長い。登場人物の描き方と場面の音楽は、その会話をどう受け止めるかにも関わる。新しい人物像と音楽を備えることで、かつて文章と小さな絵から想像していた神戸の事件に、別の表情が加わる。
『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』のキャラクターも、浅野恭司によるデザインで登場する。発表では2027年の世界にも触れており、1980年代の捜査と後年の出来事がどのように結び付くのかも気になるところだ。同作を遊んだ人には、人物のつながりから追える新たな楽しみがある。
TGSで冒頭を初試遊、製品版はフルボイス
東京ゲームショウ2026では、冒頭パートを初めて試遊展示する。会場は幕張メッセのインディーゲームコーナー、ジー・モードブース「09-E03」。新たなイラストとBGMで進む捜査の導入を体験できる。同ブースには『配信少女ノ裏垢迷宮』も出展する。
一般公開日は2026年9月19日から2026年9月21日まで。2026年9月19日と2026年9月20日は9時30分~17時、2026年9月21日は9時30分~16時となる。TGSの試遊版はボイスなしで、製品版はフルボイスと案内されているため、音声の完成形を会場版で判断するものではない。
企画・制作はORION PROJECT、開発はroom6とゲームスタジオ、販売はジー・モード。対応言語は日本語で、価格と具体的な発売日は未定だ。Steamストアは公開済みで、ウィッシュリストへの登録を受け付けている。事件を自分の手で調べたい人は、ネタバレを追う前に公式映像と試遊で捜査の雰囲気を確かめたい。
