米澤穂信『本と鍵の季節』がSwitch・Steamでゲーム化、書き下ろし「ユーズド奇譚」も収録

米澤穂信『本と鍵の季節』がドラマライクなゲームに、今冬発売決定

集英社ゲームズは2026年7月31日、米澤穂信の小説『本と鍵の季節』をNintendo SwitchとSteam向けにゲーム化すると発表した。原作の物語を全編フルボイスで描き、書き下ろしエピソード「ユーズド奇譚」を追加する。発売時期は7月の発表で「今冬」と案内され、具体的な発売日と価格は同発表では未定だった。

堀川と松倉、図書委員の2人がほどく日常の謎

舞台は放課後の図書室。プレイヤーは男子高校生の堀川次郎として、持ち込まれた相談や依頼に向き合う。頼まれごとを引き受けやすく、人を信じやすい堀川と、皮肉屋で大人びた相棒の松倉詩門。会話や出来事に残る違和感をつなぎ、隠された秘密を探っていく。

題材となるのは、開かずの金庫、テスト問題の窃盗、先輩が最後に読んだ本など。大事件だけを追う話ではなく、学校生活のすぐそばにある嘘や秘密が2人の関係にも触れていく青春ミステリーである。

堀川次郎の声を浦和希、松倉詩門の声を梅原裕一郎が担当。原作のキービジュアルを手がけた丹地陽子が、ゲームのメインキャラクター原案も描き下ろした。

小説を読む時間に声と操作が加わる

ジャンル名は「ドラマライク アドベンチャー」。集英社ゲームズは、テキストを読む体験と映像を見る体験を組み合わせ、イラスト、声、操作を通じて物語を味わう作品として説明している。全編フルボイスのため、文章だけで読んだときとは別に、人物の間や声色を受け取れる構成だ。

原作を読んだ人には、新たな「ユーズド奇譚」が収録されることも大きい。一方、未読の人には図書委員2人の人物関係から入れるゲーム化となる。今回の発表では分岐数や結末の数、推理の操作手順までは示されていないため、選択肢次第で物語が大きく変わる作品だと断定することはできない。

1人用、4言語対応。開発はiMel

対応機種はNintendo SwitchとSteamで、プレイ人数は1人。日本語、英語、繁体字、簡体字に対応する。発売を集英社ゲームズ、開発をiMelが担当する。

iMelはノベル・アドベンチャーの開発や移植を手がける会社。発表では『たねつみの歌』の開発、『終のステラ』のSteam版・スマートフォン版移植などを紹介している。

7月31日の発表時点では価格とレーティングも未定。Steamストアとアナウンストレーラーは公開済みで、発売日の具体化や販売条件は製品ページで確認できる。原作は集英社文庫刊の「図書委員シリーズ」第一弾に当たる。

関連リンク