講談社は2026年5月15日、META TAXIの完全新作TRPG『SOOPER SIGN / スーパーサイン』を2026年6月4日にCCFOLIA GAMESから発売すると発表した。シナリオは『カタシロ』作者のディズム氏が担当する。
本作はゲームマスター1名、プレイヤー2名の合計3名で遊ぶタクシートークRPG。プレイヤーは夜の都内を走るタクシーの乗客となり、運転手との会話を通して自分自身の人生を振り返る。価格は1,200円で、発売後2週間は20%オフの960円となる。
準備ではなく会話で始まるTRPG
『SOOPER SIGN』が面白いのは、キャラクターメイクやダイスの準備を前提にしていない点だ。プレイヤーに必要なのは、自分自身の人生経験のみ。TRPGを遊んだことがない人でも、タクシーで世間話をするように参加できる。これは動画視聴でTRPGに興味を持った層にとって、かなり入りやすい設計である。
META TAXIの空気をゲームへ移す
META TAXIは、意外な組み合わせの著名人がタクシーに乗り合わせ、会話を展開するYouTubeチャンネルだ。本作はその会話の緊張と偶然性を、プレイヤー参加型のゲームに変換する。終盤にはプレイヤーの言葉によって物語が思わぬ方向へ進むとされ、同じ目的地でも道程が変わる。
プレイ時間は1時間程度。オンラインで遊べるCCFOLIA向けルームデータとして販売されるため、配信者やTRPG初心者にも届きやすい。GAMEXでもゲームニュースとして、デジタルTRPGの広がりは追っていきたい。
TRPGを動画時代の入口へ戻す
TRPGは長く、ルールブックを読み込み、キャラクターを作り、仲間を集める遊びとして広がってきた。一方で、配信文化の拡大によって「見るTRPG」から入る人も増えた。『SOOPER SIGN』は、その視聴者を遊ぶ側へ戻すような設計に見える。準備を最小限にし、会話の中で物語を動かすからだ。
『カタシロ』で広く知られるディズム氏が関わることも大きい。短時間で人間の選択や記憶を揺さぶる作品性は、タクシーという密室と相性がよい。大掛かりな戦闘や複雑な判定ではなく、何気ない言葉が分岐点になる。この軽さと重さの同居が、発売後の評判を左右しそうだ。
価格は1,200円で、発売後2週間は960円。代表者がルームデータを購入すれば何度でも参加者と遊べる形式のため、友人同士や配信者の企画にも向く。プレイヤーの人生経験を使う設計は、同じシナリオでも毎回違う物語を生む。TRPGに慣れた人ほど、その幅を試したくなるはずだ。
TRPGは人を選ぶ遊びと思われがちだが、本作はその入口をかなり下げている。準備の重さを削り、短い時間で会話の濃さを出す。1時間程度で遊べる設計なら、普段はボードゲームやマーダーミステリーを遊ぶ層にも届きやすい。META TAXIという既存の空気を知る人にも、知らない人にも、夜のタクシーという舞台は説明しやすい。
