thatgamecompanyは2026年5月15日、設立20周年を迎えたと発表した。同社は『flOw』『Flowery』『風ノ旅ビト』『Sky 星を紡ぐ子どもたち』などで知られるゲームスタジオである。
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は世界累計3億ダウンロードを突破。iOS、Android、Nintendo Switch、PlayStation、Steamで配信されている。発表では、次なる新たなプロジェクトの開発が進行していることも示された。
ゲームで“やさしいつながり”を作る会社
thatgamecompanyの作品は、競争や攻略だけでなく、言葉を使わない感情の共有を重視してきた。『風ノ旅ビト』では匿名のプレイヤーと寄り添う体験を作り、『Sky』では国境を越えたソーシャルワールドを続けている。
20周年は次の10年への予告でもある
20周年の発表は、過去の振り返りだけではない。今夏以降、『Sky』では新たな物語や現実世界の境界を越える創造的な試みを順次展開する予定とされる。さらに水面下で次のプロジェクトも進んでいる。
ゲームが人をどうつなげるかという問いは、オンライン時代の重要なテーマだ。GAMEXでもゲームニュースとして、同社の次の動きを追う意味は大きい。
『Sky』の次に何を作るのか
thatgamecompanyの20周年で最も気になるのは、過去作の実績以上に次の一手だ。『Sky』は今も成長を続けるライブサービスであり、世界累計3億ダウンロードという規模を持つ。一方で、スタジオとして新たなプロジェクトを進めていることも示されている。
『風ノ旅ビト』や『Sky』が示したのは、ゲームが競争や消費だけではなく、静かな共有体験にもなれるということだった。次のプロジェクトがその延長にあるのか、それともまったく違う形で感情体験を作るのか。20周年は、同社の作家性を改めて考える節目でもある。
ゲーム業界では、20年続くスタジオ自体が多くない。しかもthatgamecompanyは、大量のシリーズ作品ではなく、少数の作品で明確な作家性を積み上げてきた。だからこそ、次の20年で何を作るのかが気になる。『Sky』を育てながら、新しい感情体験をどう作るのか。注目はそこにある。
『Sky』はライブサービスとして続く一方で、同社の過去作はどれも一つの体験として記憶されている。20周年の節目は、その両方を見直す機会だ。長く続く世界と、短くても忘れがたい体験。thatgamecompanyが次にどちらへ踏み出すのかは、ゲーム文化的にも興味深い。
同社の作品は、遊び方を大声で説明するより、触っているうちに気持ちが変わっていくタイプのゲームが多い。だからこそ20周年の発表も、単なる実績紹介では終わらない。『Sky』の継続運営で広げたつながりを、次の新作がどう受け継ぐのか。作品数は多くなくても、見るべき文脈は濃い。
